総入れ歯＋部分入れ歯の症例（１）
治療義歯＋金属床義歯・コーヌス冠

治療用義歯を使ってお口の状態を安定させた後は、いよいよ本義歯（本番の入れ歯）の作製スタートです。今回採用したのは、歯に接する部分をチタンで作った「金属床義歯」です。頑丈な金属でできているので、噛みしめても入れ歯にひずみが起きず、しっかりと噛めます。

プラスチック素材を使用する保険の入れ歯だと、強度を保つために分厚く作らなければなりません。しかしチタンを使用する金属床義歯なら、上あごに触れる部分を薄く作れます。総入れ歯のような大きな入れ歯でも、お口の中の違和感が減り、お食事の温度を感じやすくなるのです。同様に下の入れ歯も薄くすることにより、舌で触れたときの違和感を軽減できる快適な仕上がりを実現しました。

また、下の入れ歯にはコーヌス冠を埋め込んでおります。コーヌス冠とは、ご自身の歯に金属のキャップ（凸部分）を被せ、そのキャップにぴったり合う金属の穴（凹部分）を入れ歯に組みこむことで、入れ歯の安定度をより高めるものです。お口にしっかりとフィットするようお作りし、患者さまのお悩みだった痛みを解消しています。

当院では、さまざまな種類の入れ歯を取り扱っています。お一人おひとりに適した治療法をご提案いたしますので、ぜひご相談にいらしてください。